「社員が同僚をマルチに勧誘している」というタレコミ、人事は動くべき?

「社員が同僚をマルチに勧誘している」というタレコミ、人事は動くべき?
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東京都/会社員(30代)

【回答】私生活は自由でも「職場の環境」を乱すなら人事は動くべき!

「〇〇さんが休憩時間に、別の社員をマルチ商法(ネットワークビジネス)や怪しい副業に勧誘している」という匿名通報やタレコミ……。これも人事担当者の方から本当によく受ける、非常に頭の痛い相談です。「就業時間外やプライベートな会話なら、人事が口を出すのは行き過ぎ?」と悩まれるのも当然です。

結論から言うと、個人の信条や就業時間外の活動は原則として自由です。しかし、「職場の規律を乱し、業務環境に悪影響が出ている場合」は、人事として毅然と動く必要があります。

放置すると人間関係がギスギスし、勧誘された社員の離職や組織崩壊に繋がる恐れもあるため、まずは以下の3つの基準で動くべきかを判断してください。

1. 業務時間中や執務室内で勧誘行為が行われているか 休憩時間だけでなく、業務中にも話をしていたり、会社のデスクでパンフレットを広げている場合、職務専念義務違反にあたります。

2. 職場の人間関係や環境が著しく悪化しているか 「断りにくくて会社に行くのが憂鬱」「関係が気まずくなって業務の連携が取れない」など、周囲の社員に実害や精神的な負担が出ているか。

3. 職位上の上下関係を利用した「強要」がないか 上司から部下、先輩から後輩への勧誘である場合、事実上のパワハラや職権乱用にあたる可能性があります。

■ 人事が取るべき対応のステップ
まずは噂話だけで動かず、勧誘された側の社員から「いつ、どこで、どのような勧誘を受けたか」という客観的な事実をヒアリングします。
もし本人に面談をする場合は、「そのビジネス自体の良し悪し」を裁判のように裁くのではなく、あくまで「職場の秩序を乱していること」「同僚に迷惑をかけ、業務環境を悪化させていること」に対する注意・指導というスタンスを崩さないのが鉄則です。個人の自由を尊重しつつも、「職場にトラブルを持ち込ませない」という労務管理の視点で毅然と対応しましょう。
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