就業規則改定で労働法違反と訴える社員
KEYWORDS 就業規則
先日、休暇に関する改定があり就業規則を変更しました。もちろん社内への周知や社員代表への意見聴取、労働基準監督署への届け出など一連の対応は行っているのですが、一部の社員から「労働法違反だ」と一方的なクレームを言ってくる者がいます。今回の改定に関係ない部分の指摘で困っているのですが、どのように対応すればよいでしょうか。
東京都/会社員(30代)
【回答】まず指摘内容を具体的に書面で確認
就業規則の変更に際し、周知・意見聴取・労基署への届出という法定手続を適切に行っているのであれば、形式上の労働法違反には当たりません。一方で、社員から「労働法違反だ」と感情的なクレームが寄せられるケースは珍しくなく、多くは制度理解や情報の行き違いによるものです。対応としては、まず指摘内容を具体的に書面で確認し、どの条文を問題としているのかを明確化することが重要です。曖昧な主張には事実と根拠を示して丁寧に説明し、必要に応じて個別面談で誤解を解消します。
また、制度変更に関係しない部分の指摘であれば、会社としての公式見解を文書で示すことで再燃を防ぎやすくなります。
感情的な応酬は避け、あくまで労務管理として冷静に対処することが望まれます。
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